city life

「大阪府大阪市旭区」それは私が幼い頃から20年近く住み続けた町。周りの建物はどんどん変化し、こないだ出来た新しいスーパーも気付けばいつ出来たか分からなくなって行く。建物が建った壊れたなど20年も住んでれば小さな変化に過ぎないのだ。しかしそんな小さな変化の繰り返しからくるものか、日常で起こる出来事の重なりからくるものなのかこの町で時を重ねた蓄積が私の目に映る地元の景色を変えていくのだ。それはまるで新品の真っ白のTシャツが着る回数を重ねるにつれ黄ばんで行くように、長く側にあるから愛おしく見慣れているから汚れでさえもどうでもいいような…。今回「city life」では普段気にもしないような当たり前の景色が不意に美しいと思える瞬間をモチーフに制作した。